Q and A    


[Q]


設計依頼の方法は?



[A]


設計事務所にもよりますが、当事務所では、クライアント(施主、建築主)から直接、設計の依頼を受けることにしています。これは設計時にクライアントと ダイレクトに話し合いをするためでもあり、また監理時にクライアントの立場で現場を監理するためでもあります。
依頼の方法はいろいろですが、ダイレクトに電話をかけてみるのが一番でしょう。事務所によってはメールでも大丈夫でしよう。そのあと、じかに会って話をし てみて自分との相性を確かめてみることだと思います。

[Q]


設計事務所の選び方は?



[A]


選んでいただくほうですから難しいですね。ただ、実物の作品をいくつか見せていただくのが最善の方法ではないのでしょうか。選んでいただく側としても安心 です。
もし、近くにお気に入りの建築があれば、そちらの方に設計者を紹介してもらうのもいいかもしれません。
ただ、設計を依頼するということは「自分の夢」と「家一軒分のお金」を設計者に託することでもあると思います。とすれば「作品」とともに「人」を見極める こともとても重要だと思います。「自分の気持ちを理解してくれる人」、「一緒に考えてくれそうな人」であることも大切でしょう。ある建築家は「自分と同じ ような年齢で、かつ、同じような生活レベルの人」とおっしゃっています。

[Q]


設計期間は?



[A]


規模、構造、用途などにより異なります。ただ、「設計について」に書きましたように時間はできるだけあった方が良さそうです。住宅の場合、できれば短く ても6ヶ月くらいは必要でしょう。1年半かけて設計した住宅もありますし、事務所によっては2〜3年かけるところもあるようです。

[Q]


設計料は?



[A]


基本的には建設省の告示によります。これは、建物の規模、用途、構造、その他の条件をもとに標準所要日数を算定し、それに建築士の日当を掛け、経費を計 上して決定します(詳しいことは東京都建築士事務所協会のホームページ にて説明してありました)。ただし、現実には事務所によって大きく異なるようです。

ただ、設計の場合、業務内容が見えにくいので安いというだけで決めるのは 危険を伴うかもしれません。
例えば、住宅のプランを1案を出すにしても、1案だけしか考えない場合と10案考えての1案とは手間が違います。しかし、密度の濃い「たったの1案」が 「いいかげんな10案」よりもいい場合もありますし、手間もかかったりします。図面の枚数でもかわります。とはいえ、枚数が多いからいい建築になるとも限 りません。ただ、キチンとした建築にしようとすると当然のように図面枚数は増えてきます。あとは、模型をつくるとか、CGを利用するとかでも手間がかわっ てきますから設計料もかわってきます。積算をするか、監理をするかでもかわってきます。また、監理といっても事務所によって大きな差がありますので注意が 必要です。
ただ、このあたりの見極めはかなり難しいでしょう。
結局は時間をかけて信頼できる設計者を選ぶことが最重要です。

当事務所の場合、住宅で延べ面積1坪あたり5〜8万円程度を目安とし ていただいてますが、特殊な条件などがあれば、それによってもかわってきます。(詳しくは 設計についてのページの「設計料について」 をお読みください。
(たとえば、超ローコスト小住宅などの場合は手間と時間がとてもかかるケー スがありますので割高になってしまいます。)
まずは、それまでの作品を見せてもらって、かつ設計の内容をキチンと確認しておくことが大切です。